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硅砂について
 硅砂(珪砂、ケイ砂等の書き方もある)は、”ケイシャ”と読み、珪酸分(SiO2)に富む石英砂の総称である。


鉱床は珪石状のものと砂状のものとがあり、その産状によって3種類(天然硅砂、蛙目硅砂、人造硅砂)に分類される。


 主な用途としては、板ガラス、ガラス製品の主原料や鋳物砂として使用され、全体の約90%を占める。また近年では、建材への需要が高まってきている。


東北硅砂開発の歩み
 山形の硅砂(珪砂)は、昭和37年から38年に仙台通産省が行った鉱床調査により、舟形、大石田両町を中心に多量の賦存量があることが確認されていたが、積雪の弊害や、主要需要先への輸送コストの問題等から、長い間手つかずの状態であった。

 そのような状況下で、起業化の先鞭をつけたのが、大手製壜メーカーの「東洋ガラス株式会社」である。

昭和46年5月、自社鉱山確保の長期戦略から、「東北硅砂株式会社」を設立し、4年の準備期間を経た昭和50年3月に操業を開始した。

 この大手製壜メーカーによって鉱山開発が行われ、ガラスの原料として使用されたことにより、山形の硅砂の品質が確認され高い評価を受けたことにより、全国の需要家から一躍脚光を浴びることとなった。

 この鉱山開発に伴い、「北日本産業株式会社」は昭和47年から、製壜メーカーで水洗選鉱した硅砂資源を多くの業界にも役立てようと、ガラス原料を乾燥フルイ分け加工した商品開発の一端を担い、鋳物砂や建材用砂としての用途開発を行って、現在に至る。


硅砂の種類
 硅砂は通常、その産状によって以下に分類される。

天然硅砂 天然に石英砂の状態で地層を構成し発達したもの
蛙目硅砂 蛙目粘土と呼ばれる粘土と硅砂の混合物から、水洗いによって石英砂を分離採取したもの
(注)この蛙目硅砂は、人工的な粉砕加工を要していない点から、広義の天然硅砂として一括され取り扱われている。
人造硅砂 岩石状の珪石を人工的に粉砕し砂状にしたもの


硅砂写真016   鉱山写真2
原鉱写真(東北硅砂株式会社)



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 最終更新日 2024/6/12

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